はじめに|「会社員卒業」を考えたきっかけ
「56歳でサラリーマンを辞めるなんて現実的じゃない」──そう思っていたのは、他でもない自分自身です。
現在、私は52歳。役職にも就いています。しかし管理職のため残業代は出ず、日々の疲労感は増す一方。
さらに、住宅ローンは75歳まで続き、老後資金にも不安を感じていました。
それでも「このまま同じペースで70歳まで働き続ける自分」を想像したとき、どこかで人生の舵を切らなければという思いが強まりました。
この記事では、私が「56歳で会社員を卒業する」ために実際に行った3つの準備について、具体的にご紹介します。
1. 脱サラ資金の準備|数字で不安を見える化する
■ 財形貯蓄から800万円を引き出す
まず取り組んだのが、「お金の見える化」です。
長年積み立ててきた財形貯蓄から800万円を払い戻し、その使い道を以下のように整理しました:
- 200万円:住宅ローンの繰上げ返済(2025年6月実行予定)
- 360万円:NISA(成長投資枠+つみたて投資枠)にて投資信託購入
- 240万円:生活防衛資金+一般口座での投資に活用
■ NISAで積立開始|eMAXIS Slim中心のポートフォリオ
投資先として選んだのは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)です。
運用方針はごくシンプルに、S&P500とオルカンを半々。長期で年5%のリターンを目標にしています。
これは「増やすための投資」というより、「生活の支えとなる資産を守る投資」です。
■ 月の生活費とローン返済のバランス
脱サラ後の生活費は、月20万円+住宅ローン約13万円で合計約33万円。
このうち最低限の支出を20〜22万円と見込み、アルバイト収入と投資利益でバランスを取るシミュレーションを行いました。
2. 家族との調整|見えない不安を数字で見せる
資金計画以上に重要だったのが「家族との対話」です。
脱サラを考え始めた当初、子どもは高校生と大学生。教育費や生活費の負担もあり、配偶者にとっては不安しかなかったと思います。
■ キャッシュフロー表を作成し共有
私は、Excelで自作のキャッシュフロー表を作成。
収入(アルバイト+年金見込)と支出(生活費+ローン+医療費+娯楽費)を年次ベースで一覧化しました。
これにより「●歳までは持ちこたえられる」「何年かは貯金を取り崩すが、70歳には年金が入る」など、見通しを共有することができました。
■ 家族の反応と変化
最初は「え、本当に辞めるの?」という不安が先に立っていましたが、
実際の数字を見せたことで、「意外と何とかなるかもね」という反応に変わっていきました。
今では、「あのとき準備してよかったね」と言ってもらえるようにまでなりました。
3. 働き方の再設計|アルバイト×副業ブログという選択肢
完全リタイアではなく、「週3~4日の軽い勤務」+「ブログで副収入」という働き方を描いています。
■ アルバイト:週3日×5時間の経理業務を想定
これまでのキャリアを活かし、経理・事務系のアルバイトで月10〜12万円程度を想定。
職安や求人サイトをチェックした結果、50代でも応募可能な職種は想像以上に多く、「収入ゼロになる恐怖感」はかなり和らぎました。
■ 副業ブログ:走ることと書くことを掛け合わせて
一方で、私は趣味のマラソンやトライアスロンをベースにしたブログも開設。
WordPressを使い、「脱サラ準備 × ランニング」をテーマに記事を書き始めました。
現在はまだ収益ゼロに近いですが、「月6,000円を目指す」という現実的な目標を掲げて継続中です。
まとめ|脱サラは「突発的な決断」ではなく「戦略的な移行」
56歳という年齢でサラリーマンを辞めることに、不安がないと言えば嘘になります。
でも、時間・お金・働き方を一つずつ「見える化」しながら整理していくと、
脱サラは単なる夢ではなく、「実現可能な戦略」として見えてきました。
これからもこのブログでは、脱サラ準備や運用、ブログ収益化の記録をリアルに発信していきます。
同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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