サブ3.5達成までのロードマップ|初フル3:50→3:24の過程

はじめに:サブ3.5は“才能”ではなく“積み重ね”で届く

「サブ3.5」――それはランナーにとって1つの大きな到達点。
「フルマラソンで3時間半を切る」というのは、平均キロ4分58秒ペースで42.195kmを走り切ることを意味します。

私は40代後半から本格的にランニングを始め、初マラソンは3時間50分台。そこから5年近くかけて試行錯誤を重ね、ついに2025年の別府大分毎日マラソンで3時間24分50秒を達成しました。

今回はその過程をリアルに振り返りながら、「サブ3.5を目指す人」が知っておくべき練習法・考え方・レース戦略などをまとめました。あなたの挑戦に、少しでもヒントがあれば嬉しいです。

第1章:初マラソン3:50台からのスタート

ランニングを始めたきっかけは「健康のため」でした。
週に3回程度、5〜8kmを軽く走るところからスタート。その後「せっかくだからフルマラソンに出てみよう」と思い立ち、半年後に地元の大会にエントリー。

練習はYouTubeや本を見て自己流で進めていましたが、30km以降の地獄は想像以上。結果は3時間50分台。それでもゴールした瞬間、「また挑戦したい」と思ったのです。

第2章:まずは「月間走行距離200kmの壁」を超える

サブ3.5を目指すには、スタミナの土台が必要です。
そこで意識したのが「月間200kmを安定して走ること」。この段階ではペースは気にせず、とにかく“走る時間”を確保。

実践したこと:

  • 平日:ジョグ 6〜10km(キロ6:00〜6:30)
  • 週末:LSD 90〜120分
  • 疲労感がある日はウォーキングやストレッチのみ

この時期にフォームやシューズの選び方を研究し、「走っても怪我をしにくい体」をつくることを意識しました。

第3章:閾値走(LT走)とインターバルでスピード強化

スタミナがついてきたら、次はスピード耐性の強化へ。
そのために取り入れたのが以下の2つのメニューです。

LT走(閾値走)

  • 週1回:20分間キロ4:40前後
  • 息は上がるけどギリギリ続けられるペース
  • 乳酸耐性を高め、レース後半の粘りに直結

インターバル(400m〜1km)

  • ペース:キロ4:00〜4:20で3〜6本
  • 心肺と脚を追い込むために週1回導入

これにより「速く走る感覚」が身につき、ジョグのペースも自然と上がるようになりました。

第4章:「30km走」で脚と補給の耐性をつける

サブ3.5の鍵を握るのは、やはり「30kmの壁」。
ここを超えるスタミナと補給の戦略がなければ、前半うまくいっても後半で大失速します。

月1回の30km走(本番3〜4週間前は必須)

  • ペース:最初はキロ5:30→徐々に4:50へ
  • シューズ:本番用(ヴェイパーフライ、Adios Pro)
  • 補給:15km・25km地点でジェル投入

この練習を重ねることで、本番の補給タイミングや「失速しそうな体感」が分かるようになり、レース運びが劇的に安定しました。

第5章:レース戦略の徹底と「失敗レース」からの学び

サブ3.5を狙っていた時期、何度も失敗しました。

よくある失敗例

  • 最初の5kmでオーバーペース(キロ4:40)
  • 補給を忘れて25kmでエネルギー切れ
  • トイレに行って3分ロス
  • 悪天候に動揺して集中力を失う

そこから学んだのは、「練習でできないことは本番でもできない」という当たり前のこと。
それ以降はレースの想定と準備を徹底し、シミュレーションも繰り返しました。

第6章:別府大分マラソンで達成した3:24:50の背景

2025年2月。これまでで一番練習を積んで臨んだ大会が、別府大分毎日マラソンでした。

  • 月間走行距離:300km超 × 2ヶ月
  • 30km走:5回実施(ビルドアップ含む)
  • 本番シューズ:ヴェイパーフライNext%
  • 目標ペース:キロ4:50 → 実際は平均4:49で完走

途中、27km付近で少し足が重くなりましたが、補給が効いて粘り切れました。ゴールした瞬間、時計には「3:24:50」の数字――ついにサブ3.5を達成した瞬間でした。

おわりに:継続と工夫の積み重ねが結果になる

私が実感したのは、サブ3.5は「天才」じゃなくても到達できる目標だということ。
必要なのは「正しい努力の積み重ね」と「やめずに続けること」。

たとえ今はフルで4時間を切れないとしても、1年後・2年後にどうなっているかは、今の積み重ね次第です。

この記事が、あなたのサブ3.5挑戦の後押しになれば嬉しいです。質問や感想があれば、ぜひコメント欄で教えてください!

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