「月200km走ってるのに、なぜか伸びない」
「練習はしてるのに、レースになると後半で潰れる…」
これは、かつての僕の悩みです。
42.195kmの壁は、思っていたよりも分厚く、初マラソンは3時間50分台。その後もなかなか記録が伸びず、「自分には無理かも」と思った時期もありました。
しかし、2025年の別府大分毎日マラソンで、ネットタイム3時間24分50秒を記録。ようやくサブ3.5ランナーの仲間入りを果たすことができました。
今回はその経験をもとに、「サブ3.5を本気で狙う人」に向けて、実際に効果があった練習メニュー7つを紹介します。
1. ビルドアップ走(BU走)|レース後半の粘りをつける
走るたびに成長を実感できるメニュー。 最初は余裕を持って走り出し、段階的にペースを上げていくのが特徴です。
● 実施例(15kmの場合)
– 1〜5km:5:30/km(ウォームアップ感覚)
– 6〜10km:5:00/km(レース中盤想定)
– 11〜15km:4:45/km(少しキツいが維持可能なペース)
BU走を続けることで、後半に上げる力とペース感覚が身につきます。
2. 30km走|月1〜2回の本番シミュレーション
サブ3.5を目指すなら、避けて通れないのが30km走。 距離に慣れ、補給やフォームの確認ができる大事な練習です。
● 僕の実施パターン
– 開始〜15km:5:30/km
– 15〜25km:5:00/km
– 残り5km:ペース維持(または少し上げる)
補給のタイミングや内容を本番同様にしておくと、胃腸の対策にもなります。
3. 閾値走(LT走)|スピード持久力アップの要
「キツいけどギリギリ続けられるペース」で走る練習。 短時間で効率よく走力を高められます。
● 実施例
– アップ:2kmジョグ
– 本練習:キロ4:30〜4:45で20〜25分
– ダウン:2kmジョグ
4. インターバル走|限界突破の刺激を入れる
LT走よりもさらに高強度な練習。
スピード持久力・心肺機能を一気に高められます。
● 実施例
– 1km×5本(リカバリー90秒)@キロ4:00
– または 400m×10本(リカバリー60秒)@キロ3:45
疲れやすいので、翌日は完全休養 or Eペースジョグが基本です。
5. Eペースジョグ|疲労抜きしながら底力UP
楽に走れるペースで行うジョグ。「つなぎ」として非常に重要。
● 目安ペース
– キロ5:50〜6:30(会話できるペース)
週に3〜4回行うと、故障リスクを抑えつつ脚を鍛えられます。
6. LSD(ロングスローディスタンス)|有酸素の底上げ
普段よりかなりゆっくり、長く走ることで、心肺や筋持久力を向上させます。
● 実施例
– 距離:90〜150分
– ペース:キロ6:30〜7:00
疲れが溜まっているときにもおすすめのメニュー。
7. レースペース走|実戦感覚を磨く
本番のペースで走ることに慣れておくと、レースで焦らずに済みます。
● 実施例
– キロ4:55で10〜15km
– シューズ・補給も本番同様に
実体験から学んだ「サブ3.5への道」
月間300kmを超え、LT走・30km走・Eペースジョグを継続するうちに、少しずつ走力が安定してきました。
2025年2月、別府大分でネット3時間24分50秒を記録。ラスト5kmも粘り切れたのは、この練習の積み重ねがあったからです。
まとめ|続けることでしか見えない景色がある
サブ3.5を目指すには、才能より継続力・工夫・習慣が大切。
今回紹介した7つの練習メニュー
- ビルドアップ走
- 30km走
- 閾値走(LT走)
- インターバル走
- Eペースジョグ
- LSD
- レースペース走
全部を完璧にこなす必要はありません。
自分に合うメニューを見つけて、継続することがサブ3.5達成への最短ルートです。
あなたの挑戦を、心から応援しています!
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